エネルギー管理士(熱分野)合格体験記

熱コラム
cof

2年がかりでエネルギー管理士合格しました!
振り返ってみて「もっとこうすれば良かった!(反省)」や「良かったこと」がありました。
これから受講される方、引き続き受講される方に対して少しでも参考になればと体験記を書きます。

エネルギー管理士とは?

 そもそもエネルギー管理士とは、、、

エネルギー資源の乏しい我が国にとって、エネルギーを可能な限り有効に使用することは重要な課題です。このため、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(通称「省エネ法」)の制定をはじめ、種々の省エネルギー施策が推進されています。以下で紹介するエネルギー管理士制度も省エネ法で定められています。

ECCJ 省エネルギーセンター/エネルギー管理士の制度より https://www.eccj.or.jp/mgr1/guide/1.html

 つまり、省エネ法で定められているエネルギー管理士制度があり、
それには、一定の規模の工場には必ず指定のエネルギー管理士を配置しなければならないとあります。

 エネルギー管理士は、工場でエネルギーの使用の合理化などのプロになります。

取得の道は、① 国家試験を受ける ②認定研修を受ける の2択あります。
私は、① 国家資格を受けました。

試験は、4科目から構成されます。

1.「エネルギーの総合管理及び法規」

2.「熱と流体の流れの基礎」

3.「燃料と燃焼」

4.「熱利用設備及びその管理」

この4科目を3年以内に全部を合格すればOKです。
1科目の合格記録は3年で失効するということになります。

 詳しくは、省エネルギーセンターのHPを是非ご覧ください (^^♪ 

これから受講を検討している方は、上記から過去問一年分が無料でダウンロードできますので、
是非トライしてみてください(^^)/

エネルギー管理士受講を目指したきっかけ

 私がエネルギー管理士を目指した動機は、、、

① 熱の知識を深めたいから。
 → エネルギー管理士は出題範囲が広いため、広義で熱を知れる。

② 自分ブランドの強化。
 → 技術職である以上明確なブランドは必要。熱 資格 ⇒ エネルギー管理士 に行きつく。

この2点です。残念ながら、私の勤めている会社には、資格手当など給料UPすることは無いため、
短期的な収入UPで目指した訳ではないです。

あと、今話題のSDGsにもエネルギー資源について色々と議論されていますよね。
社会的にエネルギー資源を考えることは、将来的にも必須と考えていました。

1年目 「過去問=参考書ではない。」

2018年、1月 私は エネルギー管理士を受講することを決めました。
そこそこ腹くくりました。
だって、過去問題集が分厚いんだもの・・・。
そして、試験費用17000円?高すぎる・・・。非課税?当然だ❕❕❕
手始めに私が購入した本はこの2冊。
選んだ理由は、資格と言えば過去問は必須の必須。だから過去問。
そして、参考書は全体を網羅した一冊。こちらはどこかのサイトでお勧めされていたのでチョイスしました。が・・・「わかりやすい エネルギー管理士 熱分野 合格テキスト 第2版」は僕はおすすめ出来ません。

2018年1月~4月末までは、週末(土日)3時間ほど確保し勉強していました。

その時の勉強スタイルは、参考書ベースの弱気スタイル。

「まずは参考書で着実に着実に・・・」とじっくりと進めていました。

2018年5月GW後からは、過去問を試験の8月までやり込むぞ❕と意気込んでTRY!

っと、ムズイ。。。難しすぎる。。。
逆に参考書簡単すぎたんじゃ。。。
ここに来て大誤算。

参考書と過去問の難易度が大きく異なっていたとは。。。
慌ててもっと濃度の濃い参考書を再チョイス。
こちらの本は、全体がとても分かりやすくまとまっているので、おススメです。
実際に、試験場でもこの本をもって勉強している人がとても多かったです。
※ 試験内容すべてを網羅していないため、過去問対策はお忘れなく!

そこから大慌てで過去問を解く日々に追われます。
読みをはき違えたこともあり、5月からは基本的に土日で6時間確保することにしていました。

ここで目標にしていたことは、過去問12年分をすべて8割解けること。
これでなんとかなるでしょと考えていました。
しかし、想定よりも出題範囲が広くて大苦戦。
そこで急遽7月から残り一カ月はラストスパートで平日毎朝1時間勉強時間を確保しました。

試験前日までここまでざっくり164時間!
なんと非効率な勉強でしょうか。ですが、
なんとか科目3「燃料と燃焼」以外は8割キープ!

科目3は一般的に簡単と言われていいたので大丈夫でしょ!と軽く考えていました。

試験当日、開催日8月頭。暑いです。なぜこの時期に開催するのでしょうか!?
あと試験長いですね。
朝9時~18時頃までなので恐ろしく長いです。最後の「燃料と燃焼」にはもうヘトヘトに。。。

そして結果は、

科目3      不合格・・・!!! 

科目3を完全に見くびったと大反省。
科目3は簡単!ってのは嘘ですよ!むしろ傾向的に難化しているので要注意です。
私みたいになるので気を付けてください<m(__)m>

しかし、個人的には科目2「熱と流体の流れの基礎」が受かっていたことは嬉しかったです。
ということで、来年度もう一度トライすることになります。

一年目の気づき(まとめ)

1. 過去問を軸にスケジュールを立てること。(参考書からじっくり解くな。)

2. 科目の優先度は慎重にする。(科目3の油断は厳禁。)

3. 試験はタフ。前日無理しすぎないように

<結局おススメの本>

私は、3冊で十分対応出来ました。
しかしエネルギー管理士は年度によって難化する科目があります。
それにぶち当たると過去10年間の過去問にも出題されていない問題がでる場合があります。
そこまで対応するとなると、省エネルギーセンターから出版されている科目ごとの参考書をおススメします。

おススメ書籍①エネルギー管理士試験電気分野徹底研究 不動弘幸/著

参考書ならこれ一択ではないでしょうか?
一番情報が濃くまとめて整理されているので、時短になりました。
あとイラストも地味によくわかります。過去問にはイラストが無いことがあるので、
イメージで理解できるのは強いですよね!

 
おススメ書籍② 2021年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集
過去問題集としては鉄板ですが、必須ですね!どの学習でもそうですが過去問題集を解きまくることが合格の最短ルートです!
 

<少しでも費用を抑えるために>

更に余談ですが、本は売ることを見据えて綺麗に扱ったほうが良いです。
エネルギー管理士の参考書って高価なので、メルカリなどのフリマで売ると、
結構高く売れますよ(^^♪ 体験談

2年目 「反省点を活かす」

2年目は、「燃料と燃焼」のみ!
これは100点取る気持ちで攻めようと考えました。
いかんせん受講料17000円とぼったくりプライスですので、もう一回は御免です。

作戦は1年目で学んだこと「過去問を勉強の軸にする」のみです。
前回同様に8月に試験ですのでギアを上げる時期が6月とします。
5月からウォーミングアップがてら勉強を開始しました。
尚、追加で参考書などは購入していません。

勉強の結果、過去問は9割解けるところまで行きました。
勉強時間は大体、50時間くらい充てました。(相変わらず勉強効率が悪い・・・(´;ω;`))
過去問をひたすら反復して解き続けました。

試験は、4限目の16:20~17:40まで。
午後の戦いなので午前中もお勉強。
今回は1科目だけでしたので、体力的な疲れも無くゆったりと試験に臨めました。
昨年度に受講した経験もあったと思います。

結果は、 合格! することが出来ました!‼

これにて無事に合格することができ、良かったです。

試験を振り返って

今回私が試験を受講した目的は、
① 熱の知識を深めたいから。
② 自分ブランドの強化。

この2点でした。

チャレンジすることで、この2点はもちろんですが「自信」が付いたと思います。
また、エネルギー管理士 免状交付の際には、
事業長の捺印が必要なので、事情を上司に説明する必要があります。

私の場合は下記のような理由で説明しました。
・上記2点の目的で受講した試験に合格したので、免状申請がしたい。
・今後環境エネルギーを考えることは自社にとってとても重要なことと試験を受講して実感した。

私の上司は非常に称賛してくれました。
何より、目先の報酬の為に資格を取ったのではなく、自分自身の向上に目標を掲げたことが良いとおっしゃっていまいた。

資格を取ることで確実に自己アピール材料になりました。

私にとって、エネルギー管理士受験はとてもいい経験でした(^^♪

最後までご閲覧いただき、ありがとうございましたっ。

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