キホンの『熱用語一覧』

熱のキホン

伝熱工学の分野では、多数の物理量や用語が登場します。
熱伝導率と熱伝達率の違いでもご紹介しましたが、用語を混同してしまう人が多いです。

この記事では、キホン『熱用語』をピックアップしたので、ご紹介します♪
(リンクが貼られている用語は、飛んでいただければ詳細の説明へと移ります。)

用語意味単位系
温度物体の温冷の度合い。K(ケルビン)、℃(摂氏)、
F(華氏)
温度の高い物体から低い物体に移動するもので、
分子の衝突を介して運ばれるエネルギー。
熱量熱を量として表したもの。J(ジュール)
熱流量単位時間にある部部を流れる熱量。W(ワット)
熱流束・熱密度単位時間にある面に発生・通過する熱量。W/m^2
熱伝導熱が物体中を伝わって高温部から低温部へ移動すること。
熱伝導率物質の熱伝導による熱移動の起こりやすさを示す係数(物性値)W / m K
熱拡散率・温度伝導率過渡的な熱移動に対する物質の温度応答特性を示す係数(物性値)m^2 / s
熱伝達熱が固体と流体の間で高温部から低温部へ移動すること。
熱伝達率熱伝達の起こりやすさを示す係数。(状態値)W / m^2 K
熱放射・熱ふく射物体が熱を電磁波の形で放出すること。
放射率温度に対する熱放射の大きさを表すもの。黒体を1とし、0~1の範囲で表す。
熱コンダクタンス熱の流れやすさを表す係数。W / K
熱抵抗熱の流れにくさを表す係数。K / W
熱通過率
熱貫流率
熱伝達+熱伝導+熱伝達 3つのコンダクタンスを一つに合成した値。W / m^2 K
熱容量ある物体の温度を一定温度だけ上昇させるために必要な熱量J / K
比熱一定重量の物質を一定温度だけ上昇させるために必要な熱量J / kg K
非定常温度場が時間とともに変わる時のこと
定常時間が変わってもそれぞれの場所の温度が常に一定の時のこと
凝縮気相が液相に代わる現象 (飽和蒸気が飽和温度よりも低い温度に保たれた物体の表面に接触すると、蒸気が表面に凝縮して液体になり潜熱を放出する。)
温度境界層流体における温度の異なる流域のこと
熱膨張一定の圧力で物体の体積が温度上昇に伴って増大すること
熱膨張率物質の温度が1度上昇したときに増大する長さ、面積、体積をもとの値との比率で表したもの
潜熱物質が相変化するために必要なエネルギーのこと
(融解時には融解潜熱、蒸発時には蒸発潜熱とも呼ばれる)
顕熱物質が温度変化するために必要なエネルギーのこと

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